ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

調弦がなやみどころ:赤田首里殿内でいたずらしてみる

 「鳩間節」とか「鷲ぬ鳥節」とかは基本の C-F-C で歌えるんですが、「赤田首里殿内(あかたすんどぅんち)」を C-F-A# の三下げで四から弾くと高すぎて歌えないんですよねー。声にあわせようとすると、弦を三本とも調弦しなおさないといけません。でも、三本もやるのは大変だし、音が狂いやすいのでよろしくないと思うんです。

 で、ふと思ったんですが、F-A# はヘ長調のド〜ファじゃないですか? それって、本調子の男弦と中弦(基本の高さならば C-F )の関係と同じですよね。高さが違うだけで。

 幸いなことに「赤田首里殿内」は男弦を使わないので、男弦の開放弦を四(中弦の開放弦)とみなして弾いたらそのままの弾き方で四度下げられる(ハ長調にできる)んじゃない? というわけでやってみました。

 弦をおさえてる左手が映ってないのが痛いですね。部屋が散らかってるとか左手を映すと顔も映るとかいろいろ事情がありまして、げふげふ。

http://miyazato34.jp/994/agyou/akatasundunchi.pdf
↑普通はこういう風に弾きます(クイチャーパラダイスのPDFです)。

http://www.portama.com/kunkun4/editor.php?mno=66
↑男弦から同じ指使いで弾きはじめるとこうなるという工工四です。ぽーたまというサイトの工工四エディターを使って作りました(沖縄熱いなあ、こんなものすごいものが無料で提供されてるなんて)。

 でも、工工四はおさえる場所をあらわすタブラチュアー譜なので、いちいち書き直さなくたって男弦から同じおさえかたで弾いたらいいんですね。「こんなのアリ?」と思うけど、これなら鳩間節を歌ったあとに調弦しなおさないで赤田首里殿内を歌えます。キーボードで文字を打つ時ホームがずれるとずーっとずれたまま文字を打てるようなもんですね(笑)

 赤田首里殿内は弦を二本しか使わないからこんないたずらができますが、「月ぬ美しゃ」は三本使うのでこの技が通用せず、わたしのビミョーな声域で鳩間節の次に歌おうとすると、三本とも調弦しなおさないといけません ~_~;

 わたしが使っている三線はこれです。皮は蛇じゃなくて合成皮革です。練習用としては充分すぎるほどいい音がしますね。バチ(爪)はプラスチックのものがついてきますが、それだけは牛の角でできたのを別途買いました。