12日の日記:だんだんマヒしてくる
ともだちが、地震ばかりで疲れると言ってる。ちょっと揺れるだけで身構えてしまうから、神経が常に高ぶっていて疲れるのだと。わたしはというと、とても不謹慎なのだけれど、そのくらいの刺激があるほうがなぜか生活に張りが出る。震源地近くでは住民のみなさんがおびえて暮らしているだろうに、本当に申し訳ないとは思うんだけれど。
ただ、こう毎日余震が続いていると、さすがの珍獣様も感覚がマヒしてくる。12日も朝から大きく揺れたはず。揺れた瞬間は慌てて本棚をおさえたりするのに、揺れが収まったらあっという間に忘れてしまう。朝大きな余震があったような気がするけど、それは今日のことなのか昨日のことなのか、だんだんわからなくなる。これでは刺激もへったくれもありゃしない。
この日は墨田区方面に用事があったので、震災の朝乗ったのと同じバスに乗りました。用事を済ませてから向島百花園でしばしボケっとする。日に六往復しかないバスなので帰りの便が来るまで一時間くらいあるから。小さな庭園には平日なのに以外と大勢がいました。
ふりむけば桜散るなり昼の月
小学生みたいな句をひねっていると、地面が大きく揺れる。みんなちょっと驚いたようだけど、何事もなく揺れはおさまりました。普段ならかなり大きいと言えるような地震なのに、これも夕飯を食べる頃には記憶が鈍ってくるんだろうな(と書いているのは13日の昼。まだ大丈夫)。
余震は震災からだんだん小さくなり回数も減ってきていたのに、一ヶ月目くらいからまた大きく揺れるようになりました。一体どういう仕組みなのか気になります。