ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

浦安市で物資の支援を求めています

 3月11日の東日本大震災で、浦安市の南の方で液状化現象が発生しました。土が液体のようのなってぼこぼこわき出してしまい、あちこちで水道管が破裂し、ガスも止まってしまいました。電気はかろうじて通じているそうですが、この現象で七万人もの人が被災しました。たくさんのボランティアが地面からわき出した汚泥を片づけ、ライフライン復旧のために頑張っています。

 そこでみなさんにお願いです。

  • 2Lペットボトルの水 水は足りているそうです3/22
  • 土のう袋
  • 便袋(水洗トイレも使えない状態なのです)
    • 便袋は簡易トイレにするためのものです。尿を吸い取る吸収体がついてるものがいいようです。

これらを浦安市に寄付してください。あて先は

浦安市猫実1-12-38
浦安市役所 集合事務所

です。ここに直に持ち込んでもいいし、宅配便を利用してもかまわないそうです。個人で少量の寄付でも助かるということでした。土のう袋10個とか、水ワンケースとか、できる範囲でお願いします。

 寄付する場合は「住所・氏名・連絡先(電話番号)」を書き添えてほしいということです。どういう方が助けてくださったのか知りたいそうですから、偽名を使うにしてもタイガーマスク伊達直人以外で…っていうか本名書こう(笑)

 なお、この寄付のお願いは、実際に浦安市役所で聞き、ネットに書いてもよいと許可を得ました。リンクは自由にしていただいてかまわないのですが(というかお願いします)、まるコピ転載はご遠慮ください。状況がかわった場合に混乱を避けるためです。よろしくお願いします。



[追記]3月18日
 現在、遠くからの支援は、物資のみでお願いします。
 ボランティア活動は、浦安市内在住、在勤、在学の方のみお願いしています。
http://twitter.com/urayasu_koho/status/48564937844469760



[追記]3月22日
http://twitter.com/urayasu_koho/status/50063583626792960

全国の皆様からのたくさんの支援物資をいただき、ありがとうございました。現在は、給水活動が充実しているため、水の支援の受付は終了させていただきます。引き続き、便袋(簡易トイレ)と土のう袋が不足していますので、ご協力をお願いします。 #save_chiba #urayasu

http://twitter.com/urayasu_koho/status/50064395396579328

浦安市内では、未だに下水道が使えない地域がたくさんあります。便袋(簡易トイレ。凝固剤付)がたくさん必要です。全国の皆さんの支援をお願いします。〒279-8501浦安市災害対策本部あて #save_chiba #urayasu

http://twitter.com/urayasu_koho/status/50064395396579328

市域の3/4が埋立地浦安市では、液状化による土砂がまだ完全に除去しきれていません。雨が降ると水が流れずに、床上浸水などの二次災害が起こりかねません。土のう袋が不足しているので支援をお願いします。〒279-8501浦安市災害対策本部あて #save_chiba #urayasu

 飲料水は足りています。土のう袋と便袋(簡易トイレ)が足りません。

 物資は浦安市役所に直接持ち込んでもいいし、宅配便などで送ってもよいということでした(市の職員さんに直に聞きました)。

 一般の方からの小規模な物資支援も受け付けるそうです。みなさんご協力をお願いします。


 以下は3月16日に撮影した浦安市南部の様子です。順天堂大学浦安病院のあたりから、新浦安駅に向かい、線路沿いに舞浜駅まで移動。その途中で写したものです。


▲地面がすごい勢いで上がったか、下がったかして、アスファルトの舗装が遠くまで割れてます。


▲近づくとこうです。裂け目の右側と左側で20cmくらいの段差があります。


▲電柱の足下にたまっている砂は、地面の液状化吹き出した汚泥です。だいぶ片づけられているのですが、まだあちこちに残っています。


▲ここが噴き出し口らしいです。来てみるまでは「泥が噴き出すって、どこもかしこも舗装されてるのに、どこから出るんだろう」と思っていたのですが、アスファルトとコンクリの境目などからボコボコ出てきてしまうらしいです。


▲住宅地がひどかったようで、泥が片づけられた今でも取りきれなかった泥が残ってます。地震から五日もたってますから乾燥して、風がふくたびに砂嵐になるんです。道行く人たちはみんなマスクをしているのですが、耳にも髪の毛の間にも入り込むし、額にびっしり砂がはりつきます。でも、断水してるはずなんですよ。お風呂どうするんだろう…


▲水道水出ました、の張り紙。学校で給水できると書いてあります。一般のご家庭ではまだ断水しているようです。


▲この泥はねは、地面から吹き出した時のやつなんでしょうか。


産婦人科の駐車場は泥の海です。


▲割れてしまったタイル舗装。


▲みんなマスクしてます。



▲歩道橋も浮き上がってしまい、泥が吹き出した跡が。


▲町のあちこちで作業している人たちがいます。



▲水のペットボトルを自転車に積んで行くお母さんたち。


▲傾いちゃってる交番。


▲風が吹くと乾燥した汚泥が舞い散って砂嵐になってしまう。


▲バス停も電柱も折れ曲がっています。これ、シルクドソレイユシアターのすぐ近くですよ?!


イクスピアリは21日までお休み。


▲壁が割れちゃってる。


舞浜駅もボコボコなんです。

 浦安市のサイトに地震直後の写真も掲載されています。>http://www.city.urayasu.chiba.jp/item23885.html

 浦安がひどいことになってるというのはツイートで知りました。浦安市でボランティアと寄付を求めているので、何かできないかと思いました。しかし、救援物資を送るにしても、個人で小規模に持ち込んだのでは、かえって迷惑なんじゃないかとも思い、かなり悩みました。

 メールでの問い合わせには返事がなく、電話をして聞こうか、いや、いっそ見に行ったほうがいいと思い、浦安駅に降り立ちました。

 駅に降りてみて、少しおどろきました。東西線浦安駅周辺はまったく被害がありません。もしや、浦安が被災したというのは、わたしの思い込みだったのかと、首をひねりながら市役所に向かいました。

 災害対策関係のは今日(17日)現在では市役所近くの別棟にあるのですが、外から見た感じ大した異変を感じません。ところが、奥へ通されると支援物資の仕分けらしき仕事をしている人がいて、やはり何事かあるような感じなんです。

 お話を聞いてみると、液状化で酷いことになっているのは市役所よりも南側だそうです。役所の方に教えられたとおり、京葉線新浦安駅の方へ歩いてみると、そこは別世界でした。道路に激しい亀裂が走り、あちこちから泥が噴出した跡があります。今は片づけられて泥があるのは一部ですけど、地震の直後には道路全体を覆っていたはずです。あっちもこっちも取りきれなかった泥でいっぱい。それが乾いて砂のようになっています。

 呆然としながら撮影をしていると、乾いた汚泥が風に舞って砂嵐のようになりました。わたしは群馬育ちで、子供の頃はからっ風に校庭の砂が舞うのを見て育ったのですが、それに輪をかけたようなものすごい砂嵐です。目や口だけでなく、耳の穴にまで砂が入り込んでしまいます。

 この状態で断水……顔も洗えないなんて。

 そういえば役所の人が「風が強くなってきましたね…」と心配そうに言ってました。その時は間もたせの話題かと思っていたのですが、こうなることを心配していたのですね。

 結局わたしは線路沿いを舞浜まで歩いて京葉線に乗りました。舞浜と言えばネズミの国の入り口なんですが、そこもタイル舗装がめちゃくちゃになっています。地割れ…というか、地面が横にずずーっと滑って止まったみたいになっていて、おじさんたちが砂だらけになりながら復旧作業をしていました。

 一体これはなんなのかと。川をひとつ渡ったら向こう側は東京都江戸川区です。なぜか東京側にはほとんど被害がなく、浦安側とは激しい温度差があります。砂まみれでバスを待ってるのはわたしだけなのです。

 テレビでは東北の被災地のことは報道されますが、こんなに近いところで人が困っているのに報道されないのです。現在、東北の被災地にはボランティアの受け入れ態勢がないそうですが、浦安には救援物資の受け入れ窓口があります。

 みなさん、もしよかったら震源地から最も遠い被災地である浦安に、物資を差し入れてください。先にも書きましたが、個人のレベルで少量の寄付であってもかまわないということです。

 よろしくお願いします。
 

 物資の支援を呼びかける浦安市のツイートはこれです。ここに書いてあるメールアドレスに問い合わせたのですが、返事はありませんでした。あちらも大変なことになっているので、もし問い合わせる場合は、市役所に電話をするのがいいでしょう。浦安市役所>http://www.city.urayasu.chiba.jp/




[追記]計画停電について

 上記のとおり、浦安市は被災地なのですが、なぜか停電の輪番に加えられていました。市が要請して一度は外してもらったそうです。ところが17日の昼ごろ、東京電力から一方的に停電の告知があって、一時間後くらいに、ほんとうに停電してしまったそうです(フォロワーさんから聞きました)。

 水道もない、ガスもない、そこへ停電では弱り目にたたり目というやつですが、それでもあらかじめわかっていたら停電すること自体は耐えられるそうです。しかし、市長から停電はないと発表があったのに、突然の停電です。これのどこが「計画停電」なんですか?

 計画停電は、もっとしっかり実施するべきだと思います。ただ、この場合の停電は「電気は流れているかも知れないけれど、いつ止まるかわからない不安定な期間」という意味とします。

 何月何日の何時から何時まで、この不安定な期間=停電が起こると前日までに告知し、確実に実施します。電気が来ていたとしても、それはラッキーなだけです。突然止まるかもしれないので、止まってはこまる作業は当然お休みにしなければなりません。電力供給があぶなくなったら本当に停電します。しかし、あらかじめ告知されているので、いくらか不便でも慌てることはないでしょう?

 現在の計画停電は、計画した通りに実施せず、中止にしてしまうので、結局あぶなくなった時に予告なく停電してしまうのです。こういうのは計画停電とはいいません。行き当たりばったりの、その場しのぎ停電です。

 だれかもののわかる偉い人が、東電と話し合って、本当の意味での計画停電を実施してくれないものでしょうか。この調子で夏を向かえたらどれほど混乱するか、考えなくたってわかることです。