ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

ある死刑囚の首

文研出版『ある死刑囚の首』シムノン作・矢野浩三郎訳 昭和52年
 フランスの推理小説。メグレ警部(この本では警視と訳されている)シリーズ。メグレ警視はある死刑囚が真犯人ではないことに気づき、このまま死刑台に送ってはいけないと考える。彼は死刑囚が脱獄するようにわざと仕向け、部下にその後を追わせた。真実を探し当てるための大ばくちであった!

 この作品は昭和十年に『男の首』というタイトルで翻訳されたのが最初で日本にメグレ警部を知らしめた一作とのこと。本書は子供向けの翻訳でとても読みやすい。一般にはメグレ警部として知られているが、言語では警視にあたる単語が使われているので、本書ではメグレ警視と呼ばれている。


# 図書館で廃棄処分になった本を拾ってきたもので、現在は絶版。たぶん訳者の違う別の版が存在しているものと思われる。