オーロラ墜落事件
1897年4月17日早朝、テキサス州のダラスから70Km、フォートワースから40Kmほど離れた小さな町オーロラに、謎の飛行物体が現れた。それは葉巻き型で町の風車に激突して大破した。しかしその事件が世間に知られるようになったのは1973年ごろである。
ダラス・タイムズ・ヘラルド誌が新聞社のフィルムライブラリーでみつけた記事
- 1897年4月19日発行の新聞
- 1897年4月17日早朝6時、オーロラ上空に飛行船が現れる
- それはゆっくりと低空飛行を続け、故障しているように見えた
- プロクター判事の家の風車に激突して大破。破片が50m四方に飛び散る。
- 乗員は操縦士ひとりだったらしい。遺体の損傷が激しいもののほぼ全身が回収される。
- 操縦士は「この世の者ではなかった」
- オーロラで米軍通信機関に勤め、天文学の権威でもあるT.J.ウィームスが火星人であると断定。
- 操縦士は航海日誌とおぼしき書類を身に付けており、ヒエログリフのような未知の文字で書かれていて解読できなかった。
- 飛行船は大破し構造はわからない。材質はアルミと銀の合金のような未知の金属。全体の重さは数トンと見られる。
- 操縦士の葬儀が町で執り行われた。
ジム・マーズとビル・ケース(二人とも地元紙の記者)の調査
- 町に住む老人の話から、何かが起こったことは確かだと確信
- 共同墓地にあるパイロットの墓は非常に小さく子供の墓のようだった
- 自然石?を笠石とし、墓碑は半分破損している。残った墓碑にはV字とVの中に小さな円が三つ刻まれている。このような形をした墓は共同墓地内には他にない。
- 墓に金属探知器をあてると、大きな金属片が三つは入っていることがわかった。
- ロビー・レイノルズ・ハドソンは事件当時12才、オーロラの町外れに家族と一緒に暮らしていた。
- 他所から馬に乗って来た男が飛行船が墜落した話をするまで、家族全員がそのことを知らなかった(つまりよそ者がでっちあげた作り話ということ)。
- 1945年(事件から48年後)、プロクター判事の土地をブローリー・オーツとエッタ・オーツという夫婦が買い取り、そこで4年間くらした。
- 事件当時15才だったメアリー・エヴァンスは、家族と一緒にオーロラに住んでいた。
- チャーリー・C・スティーブンスは当時10才にもならない子供だった。
- 父親と牛の放牧に行く途中で葉巻型の光る物体を目撃。
- 物体は非常に遅く、北へ6Kmほど離れたオーロラの町に向かって飛んで行った。
- 爆発音がして、北の空が数分間炎に染まった。
- 翌日父親が馬で町まで見に行くと、事件現場には引きちぎれた金属と黒焦げの破片が大量にあったという。
- チャーリーの父の話にはパイロットの話題がなく、墜落当日に埋葬されたというメアリーの証言と一致する。
- オーロラのメソーニック共同墓地には身元不明者の墓は存在しない。ただし、埋葬記録にない墓もあるとのこと。
- ノース・テキサス大学の物理学者トム・グレイ博士は墜落現場で発見された金属片のうち、当時の科学では理解しかねる物質であると表明。それは地上に叩きつけられたかのように溶解しており、主成分が鉄であるにもかかわらず、全く磁性を示さなかった。
- マーズとケースがパイロットの墓を掘り起こそうと法的な手続きをとる
- オーロラの住人に反対され、保安官が武装して警備にあたる。
- 警備がとかれたとたん、墓の笠石が盗まれる。
- 墓には穴が三つあいており、金属探知器をあてると以前のような反応がなかった。
- 中に金属があることを知っているのは、ケースによれば政府だけとのこと。
- 教員をしていたマーズの妻が、警官の息子であるジェームズ・アイデルからあることを打ち明けられる。ジェームズの祖父がパイロットの埋葬を手伝ったという。
- 祖父からパイロットについて、身長は約90Cmくらい。頭が大きい宇宙人と説明された。
- 警官であるジェームズの父親は、墓の笠石を盗んだ者を知っているが、職務上の秘密か話してくれなかった。
- 証拠もなくなった今では、この事件そのものがでっち上げと信じられている。
参考文献
- 作者: ジム・マース,柴田譲治
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2002/02
- メディア: 単行本
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テキサス州オーロラ
紫のポイントがオーロラ。黄色がフォートワース。赤はダラス。
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ウィキペディア
http://en.wikipedia.org/wiki/Aurora,_Texas
http://en.wikipedia.org/wiki/Aurora,_Texas_UFO_incident