2日の日記だよ
2日の東京は晴れ。最高気温は21度。昼寝したくなるような気持ちの良い一日でしたね。
お蚕
まずいよー、やばいよー、うちの桑も明日中には使い切っちゃうよー。もう土手にも使えそうな桑が残ってないよう。餌が足りないのかまだズーになる(体が透けてきて糸を吐けるようになる)様子もないし、推定 300頭全滅? 餌を一日や二日やらなくても死なないので、絶食させてる間にズーになるかもしれないけれど、そんなんじゃきっと薄い繭しか作らないね。
マハーバーラタ
やっと第2巻まで読んだよ。パーンドゥの五王子の長男が世界皇帝になりたいとか言いはじめて、それならジャラーサンダって悪いやつを殺さないとダメだよってクリシュナ坊やに吹き込まれ、力自慢の次男ビーマセーナが相撲でやっつけました。
それで長男のユディシティラが世界皇帝になるんだけど、従兄弟のドゥルヨーダナと叔父(伯父?)のシャクニに嫉まれて、ばくち勝負を挑まれて、王は挑発されたら後へは引かないのがダルマ(法)だとか言いながら、財産や兄弟を賭けて、しまいには自分まで賭けて負けちゃう。
最後に五王子共通の妻ドラウパディーを賭けて勝負して、やっぱり負けちゃう(そろそろ挑発を断るのもダルマだって気付いたほうがいいぞ)。でもユディシティラが奴隷の身になった時点でドラウパディーはユディシティラのものじゃなくなってると見なされて、所有権のないものを賭けても取られたことにはならんだろうというよくわからない屁理屈が発動されました。
そこへドゥルヨーダナの父(ユディシティラたちの叔父)であるドリタラーシュトラ王が出てきて、ドラウパディーはうちの嫁の中でも特別な嫁だから願いをかなえてやると言って、負けばくちで奴隷になった五王子を自由にしてやる(いい人だなあ)。
ところがシャクニにもう一度バクチを挑まれて、やっぱり後へは引かないのが王のダルマだからとか言って、今度は負けたほうが13年間森で隠棲するという約束をして結局負けちゃう。ビーマセーナが鼻だの耳だの口だの毛穴だのから火を吹いて「おのれドゥルヨーダナ、ぬっころーす!!」ってなるけどユディシティラ兄さんは負けたのは事実だからって弟を止める。
というわけで、五王子+妻のドラウパディーは鹿の皮をかぶって森へ追い出されてしまいました。(第3巻につづく)
インドの偉い人って難しい。屁理屈(ダルマ)が通ればなんでもアリで、屁理屈で負かされたら世界皇帝でも逆らえないんだね。マツヤ国のキチャックさんはなかなか出てこないなあ。
シューリンガンのグーリンタイ
インドで思いだしたけど、落語に寿限無ってありますよねえ。あの中に「シューリンガンのグーリンタイ」っていうのがあって、ポンポコピーなんかと同じでデタラメなんだと思ってたんです。ところがある時インドの偉い仙人に「リシュヤシュリンガ(カモシカの角を持つ人)」や「エーカシュリンガ(一本角を持つ人)」という人がいることに気づきました。
シュリンガが角の意味なのか、持つ人の意味なのか調べ直さないと自信ないですけど、なんせ寿限無のシューリンガンはサンスクリットで何か意味があるんですよ。それらは仏教用語として日本に入ってきたものと思われます。リシュヤシュリンガの話は能や歌舞伎にもなってますから(ちなみにマハーバーラタにも出てくるんだよー)。
シューリンガンに意味があるってことは、グーリンタイにも意味があるのかって思うんですが、それは現在謎な部分。サンスクリットかパーリ語の辞書でも引いてみるべきか。
追記:辞書引いた
シュリンガ 角
リシュヤ 羚羊の一種
エーカ 唯一の
だったよ
グーリンタイはなかったけど、グーリニタならあった。
http://d.hatena.ne.jp/chinjuh/20111105