鷲ぬ鳥節
三線はちゃんと練習してますよ。「飽きっぽいわたしでもつづけられました!」などと安っぽいダイエット広告みたいなことを書いてしまう昨今です。
絶賛練習中の『鷲ぬ鳥節』を録画してみたのですけどね、弾いてるところを撮影すると「やだこの人、腹が出てるわ」「足が太過ぎるんじゃないの?」「せめてもっとマシなものを着たらいいのに」「っていうか足しか写ってないし」などと三線の技術と関係ないことのほうが多数問題視されて困りました。しかも、あんまり上手くなってない。
▲これはチミ(ばち)なしで自分の爪をつかってはじいてます。
▲チミありで同じ曲を。チミを使うとコントロールがききにくくなってより一層下手くそになります。
『鷲ぬ鳥節』は八重山でお祝い事の座開きに歌われる古謡だそうです。本当はもっとこぶしをきかせて歌うべきなんでしょうが、実はわたくし、こぶしをまわせない人なのです。うえええん。
あやぱにば まらしょうり
ぶるぱにば すだしょうり
ばすぬとぅりよう にがゆなばす
八重山特有の発音があるので(わたしはうまく歌えてない)表記にばらつきがありますが、だいたいこんな感じで歌ってます。「綾なす羽(鷲)を生みまして、美しい羽(鷲)を産みまして、鷲の鳥よ 願いの鷲よ」みたいな意味、らしいです。
宮中の歌会みたいに意味不明になるくらい母音をのばして歌うので、言葉の切れ目と息継ぎが一致しなくなってたりして謎の曲です。でも上手な人が歌うととても美しいです。ぜひ youtube へ行って「鷲ぬ鳥節」で検索してみてください。いろんな人のがあって楽しいですよ。
なお、工工四はこちらのサイトのPDFを見ました。
◎クイチャーパラダイス
http://www.quipara.jp/
池袋にある三線教室のサイトらしいです。工工四(三線用の楽譜)は「無料ダウンロード」から。こちらの教室で使っている工工四はすごいんです。弦を押さえる場所だけでなくメロディーのあがりさがりや入るタイミングなんかもわかる独特の楽譜を採用してます。西洋音楽の音符を読めなくても感覚でわかる仕組みになってます。
なんだか売り込み口調になってますけど、わたしは関係者ではありません。すごいものを無料で公開してるので強烈に感動しました。