ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

どれが本物?:ダ・ビンチの Salvator Mundi

レオナルド・ダ・ビンチの失われた作品 Salvator mundi(世の救… - 人力検索はてな
 その存在は知られていたものの、行方不明になっていたダ・ビンチの絵が発見されたそうです。ところが、そのニュースに関して三種類の絵が出回っています。説明もまちまちで、どれが今回発見されたものなのかよくわかりませんでした。
 そこで、人力検索に出してみたところ、英語のできるお二方に回答をいただいたのですが、やっぱり情報が食い違っちゃってて、なんだかよくわからない状態です。

[人力検索]←違うけど:ヒトラーの名誉市民剥奪について

 先日、オーストリアのブラウナウ市がヒトラーに与えられていた名誉市民の称号を剥奪したというニュースを見て

  • なぜ戦後すぐに処理しなかったのか
  • 今まで放置してたのなら、なぜ今改めて処理したのか

という疑問をtwitterに書いたところ、id:meefla さんがもとのニュース(英語)を読んで、謎を解明してくれました。
原文を読まないとわからない事 - Meeya Meefla
 こちらの記事です。なんと、英語の記事にはもっといろんなことが書いてあって、日本で伝えられたのはごくごく一部なんです。出来事を時系列にまとめると、

  • ブラウナウ市はヒトラーに名誉市民の称号なんか与えていない
  • 1933年、ヒトラーの生まれ故郷ランスホーフェンが、ヒトラーに名誉市民の称号を与える。
  • 1938年、オーストリアがドイツに併合される。
    • この時ブラウナウ市はヒトラーの居住権を取り消している。
  • 1939年、ブラウナウとランスホーフェンが合併した。# 第二次大戦はじまりの年
    • この時、ブラウナウ市がヒトラーの名誉市民の称号をどうしたか記録にない。
  • 1945年、ヒトラーが自殺。戦争が終わる。
    • 本人の死によって名誉市民等の称号は自動的に消滅してるらしい。

 ってなことらしいんです。ただ、正式に各種の称号が剥奪された記録もないのでメディアが大騒ぎして、それなら正式に「ヒトラーに与えられていた可能性が少しでもあり、かつ1945年のベルリンでヒトラーが自殺した事によって自動的に消滅しない全ての称号を取り消す」ことにしたと、そういう話なんだそうです。


 というわけで、ヒトラーが今まで名誉市民のままだった、というわけじゃないみたい。なーんだって感じ。
 日本で未だに天皇制とか愛国精神とかにトラウマがあるみたいに、オーストリアも苦い思い出を引きずっているんですね。


 ちょっと前の人力検索にこんなのがありました。
【世界的に有名なのに日本で知名度の低い映画・文学作品は?】 … - 人力検索はてな
 映画『サウンド・オブ・ミュージック』はアメリカで作られましたが、舞台は第二次大戦直前のオーストリア。トラップ一家のお父さんが祖国がナチスドイツに併合されることを嫌って一家で亡命する話なんです。
 当時、ヒトラーはイケイケの大人気で英雄扱いだったはずです。ドイツに併合されることになっても、多くのオーストリア国民が大歓迎したらしいのですよね。
 その結果があの戦争で、忌まわしいナチスドイツに加担してしまった事実は、オーストリアに深い傷を残してしまいました。
 そのため、映画等の『サウンド・オブ・ミュージック』が、未だにオーストリアでは滅多に上映されないそうです。