ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

30日の昼につけてる29日の日記

 毎度日記の更新がおくれぎみだけど自分のための記録なんだからべつにいいんだそんなこと。

天気

 朝から雨。たまに弱くなる程度でずっと降り続けた。台風2号は15時ごろ温帯低気圧に変わったそうだけど、抜けてはいないので天気は変わらず。気温は高くないけど締め切った部屋では蒸し暑い

蚕は順調

 終齢蚕は餌くいすぎ。雨がひどいので自宅の桑でしのいだけれど、もう限界。月曜は雨だろうがなんだろうが桑をとってくる。

アールグレイ

 最近、アールグレイティに凝ってる。先日、谷中のザクロというエスニック料理店でアールグレイに薔薇水を入れて飲むと美味しいんだと覚えて買い始めたのがきっかけ。薔薇の香りをプラスすることにも、もちろん凝っているんだけれど、アールグレイそのものにも懲り始めてしまいました。

 先日まで飲んでいたのは日東紅茶アールグレイティーバックで、具体的にはこれです。スーパーでよく見かける紫色の箱のやつ。

 これがとても美味しい。ベルガモットオイルの香りがふくよかで、紅茶自体も苦味や渋味のバランスがよく日本人好みかなと思います。リンク先はケンコーコム楽天市場店です。


 日東紅茶が切れたので、何か別のものを買ってみようと、アリオ亀有のカルディでジャンナッツ(Janat)のブラックシリーズという、ティーバッグじゃないやつを買ってみました。

 リンク先はカルディの楽天市場店です。実店舗でも同じ値段でした。200g 入っているので高くはないです(日東紅茶ティーバッグは20袋で合計44gです)。こちらはベルガモットの香りが日東紅茶のに比べると強く、アイスにしてなおかつミルクを入れても負けない感じがします。

 ホットのストレートで飲むと、人によっては香りが強すぎるかもしれませんが、わたしは気に入りました。でも薔薇水を混ぜると薔薇が負けちゃうかな? お茶自体の味は、渋味はあまりないのにカツンとくる苦味があります。大人の味ですね。悪くない。

映画

 レイトショー割引でブッダを見に行った。封切りは28日なのに誰もいねぇ(藁 アニメ映画だから昼間は満員御礼だったに違いないということにしておく。

 うーん、でもこの映画は、手塚ファンにはものたりないだろうし、手塚を知らない子供には眠いかもしれないな。ショッキングなエピソードをもりこんでいるので、表面上のことだけで納得して感動したと言えなくもないような気がしなくもないような。むにゃむにゃ。わたしゃ手塚関係の評価が辛口なので申し訳ない。

 アニメーション技術も小奇麗なだけかなっていう感じもしなくもなくもなくて……すんません、まんが祭り世代なので見方が厳しくて(結局なんにでも厳しいじゃないか)。昔の東映名作物って、静止画はのぺーっとしてるのに、動くと色っぽくて美しい感じだったのよ。でもブッダは動いてものぺーっとしてる。最近のアニメの傾向としてはあんなでいいのかもですね。しかしこれ東映動画50周年記念作品だったような気が。

↑の映画、ブッダについて

 自鯖のブログに書こうと思ったけどなんとなく時間がたっちゃったのでここにつけたしておきます。2011年5月31日


 手塚治虫原作のアニメ映画『ブッダ』を見に行った。東映動画50周年とかの記念作品らしい。構想10年実制作5年とのこと。
http://corp.toei-anim.co.jp/press/2011/05/10_1.php
 20世紀のアニメをになってきたので20世紀の国産漫画作品をという意図はわからんこともないんだけれど、なんで今さらブッダなのかな。

 キャラデザインは今っぽくされて、手塚色がいくらか残っているのはチャプラ君くらい。手塚自身が自分の絵が古いことにコンプレックスを持ってたような気がするので、晩年以降、わざと手塚っぽくないデザインでアニメを作ってきたけれど、彼が死んで二十年以上たった今、もう手塚漫画は古典なんだから、古いの新しいの言う時代はとっくに過ぎてるんじゃあるまいか。手塚のタッチを活かせないんならアニメじゃなくて実写にすればって思う。

 そう思いながら見に行ったせいもあるんだろうけど、内容についても自分としては不満しか残らなかった。仏典ではなく、手塚オリジナルストーリーを吸い上げてまとめているのはわかる。そこは評価できる。原作でも残酷なエピソードが多く、映画もその点は同じだったから、衝撃シーンで人をわしずかみにし、涙を誘うことにももしかしたら成功しているのかもしれない。

 しかし、肝心のシッダールタ(のちのブッダ)ときたら、身分違いの恋を親に引き裂かれ、抜け殻になった上に世をはかなんで出家してしまう、ただのメランコリック青年みたいになってる。それはどうなんだろう。シュッドーダナ王の描き方も薄っぺらくて、愛せる部分がほとんどなかったのも残念すぎる。

 ブッダというタイトルながら主人公がタッタでありチャプラであることは原作を読んでるのでもちろん知ってる。しかしシッダールタ本人の人間模様は決してお飾りではないはず。若き日の仏としての苦悩がほとんど見えてこないのはガッカリだった。彼は聖者になる運命のもとに生まれてきたけれど、生まれながらに仏だったわけではないはずなんだけどね。

 アニメーション技術も、まあきれいにはできているんだけれど、宴会で女の子が踊ってるシーンなんか技術見せるとこなんじゃんって思うけど予算のないテレビアニメみたいにサラッと流してたし、あれ、東映動画ってこんなんだっけ、と少し思いました。

 あ、仏教にも手塚にも思い入れがなかったら当たりさわりなく観賞できるんじゃないでしょうか。手塚晩年以降の手塚アニメの中では、まあマシなほうだと思います。

 サブタイトルの「赤い砂漠よ美しく」っていうのは市川崑の『ビルマの竪琴』にインスパイアされているのかなと思う。ビルマの竪琴は最初白黒で、色がついてないのに赤い大地や真っ赤なルビーの色を感じさせようという情熱があって、あのフレーズが生きるんだけど、ブッダのは完全にとってつけただけ。