これでフィツェックの日本語で読める小説は全部読みました。やはり一番面白いのは処女作の『治療島』ですね。かなり病んだ話でしたが。比較的健全(?)なのは二作目の『ラジオキラー』で、これも読み出したらやめられないタイプでした。三作目の『前世療法』あたりから、猟奇殺人の描写が増えて、四作目の『サイコブレ
イカー』は全面猟奇って感じでした。四作目は読者を巻き込むちょっとした仕掛けが面白いけど、残念ながら結末まで読んでも自分が巻き込まれたような恐怖感は味わえませんでした。つまらなくはないんですけどねー。
ドイツではすでに新作が出てるそうです。翻訳が出るのが楽しみです。