シュスター枢機卿(シュステル枢機卿)は1951年に亡くなった人ですが、死後何十年もたっているのに遺体が腐らないという「奇跡」がおこった人です。
そうした奇跡が確認されると聖人として列せられることが多いのですが、シュスター枢機卿はファシズム賛美者でムッソリーニの親友だったというのです。そのような人に神が特別な恩寵を下すとしたら、神がファシズムを容認してるということになりかねません。
そこで、長いこと列福は保留となっていたわけですが、英語版のウィキペディアによると、1996年に、ヨハネパウロ二世により、列福されたと書かれています。
http://en.wikipedia.org/wiki/Alfredo_Ildefonso_Schuster
列福の理由について、遺体が腐敗してなかったくらいのことしか書かれていないのですが、ファシズム賛美者だった件などはどう片付けたのでしょうか。ちょっと気になります。