グルニオン、魚なのに陸で産卵?!
http://www.scc.u-tokai.ac.jp/sectu/kaihaku/topics/topic006_01a.html
グルニオンは、アメリカ西海岸の海に生息する体長約20cmの魚です。
背はうす緑、からだのわきにシルバーブルーの線が入っています。《陸上で産卵?》
グルニオンの産卵 グルニオンは、早春から夏の終りにかけて、ロサンゼルスの浜辺に産卵のためにやってきます。
満月と新月(大潮の日)から数日後の夜、満潮を合図にメスが数ひきのオスを引き連れ、浜辺をめざします。
満潮の波に助けられ、いつもは波がかからないような浜辺についたメスは、前半身を空に向け、後半身で砂を堀り卵をうみます。
オスはメスの周囲を取り巻き、精子をかけるのですが、それはまるでダンスをしているかのようです。
砂に埋められた卵は、十数日後の大潮の日に、押し寄せる波の刺激で卵からかえり、海へと旅立つのです。
潮の干満を利用してできるだけ多くの卵を残すグルニオンの不思議な産卵行動は、自然のリズムの中に生きる生き者のすばらしさを人々に伝えてくれます。《不思議な卵》
グルニオンの卵 砂の中に産みつけられた卵は、ふ化の時期になっても海水につからなければしばらくそのままの状態にしておくことができます。そして、実験として卵に海水をかけても赤ちゃんの誕生を観察することができるのです。
- ロサンゼルスの浜辺(ロングビーチ)
- 満月もしくは新月から数日後の夜に、満潮の波に乗って浜辺に上がってくる。
- メスは砂の上ではね回り深さ10cmくらいの穴を掘り、穴から顔だけ出したような状態で産卵する。
- 穴を掘る様子が踊っているように見えるので、踊る魚と呼ばれる。
- 産卵を終えると波に乗って海にもどってゆく。
- 砂浜に残された卵は、約十日後、いつでも孵化できる状態になり、満月(もしくは新月)で大潮で波が上がってくると孵化する。
学名 Leuresthes tenuis
英名 Grunion
科名 トウゴロウイワシ科
http://www.oyananda.com/scuba/ca/scuba104.htm
カリフォルニア水産研究所が毎年の産卵時期を予測し、各メディアを通じてこのイベントを広報している。
◎イッテQ!090809放送
http://www.ntv.co.jp/q/oa/20090809/01.html