ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

スロヴァキア人が神に望んだのは

 ノアの大洪水からだいぶたって、人々が増えて一国におさまりきらなくなった頃、神は人間に世界各地に散っていくように言った。そして、各民族に、それぞれ贈りものをすることにした。たいていの民俗は、我先にやってきて強さや富を求めた。列強国におしのけられ、最後にやっと神の前にやってきたスロヴァキア人は、富でも強さでも名誉でもなく、神の愛を求めた。そこで神は天国の井戸の水でスロヴァキア人の唇を潤し、世界で一番美しい言葉と美しい歌を与えた。また、タトラ山の麓の土地で豊かに暮らしていけるよう約束した。>海象社『スロヴァキア熱』