ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

一等賞品が赤ん坊だった懸賞

 1970年(昭和45年)当時、宮城県塩釜市にあった今野屋デパートは春の大売り出しのイベントとして「生後三ヶ月健康な赤ちゃんあげます」のチラシを配布。本当に人間の子が当たるのか、人権侵害なのではないか、自分には子供がいないのでくれるならほしいと大騒ぎになった。中にはデパートに人間の子なのかと問い合わせた客までいたそうだが、女性店員が「人間の赤ちゃんですよ。保育園ですくすくと育っています」と説明していたという。しかし、イベント当日になって「生後三ヶ月の犬の赤ちゃん」だとわかり、客はかんかん。新聞にも載る騒ぎとなった。

 この騒ぎについては 1970年4月20日毎日新聞に掲載された。毎日新聞の記事を紹介するという形で、1989年刊『昭和史全記録』にも掲載されている。2008年3月9日放送TBSラジオ日曜日の秘密基地〜秘密キッチの穴」でも紹介された。それにしても、たとえ懸賞であててでも子供をほしがる人がいた、というのが時代を感じさせる。