ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

下諏訪町東山田で石仏の首が伸びる

http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=6406
 下諏訪町東山田の「万治の石仏」を20年余り撮り続ける名古屋市のカメラマン丹羽喜郎さん(69)が、以前に比べて石仏の首が5センチ近く伸びていることに気が付いた。地元の人も「知らなかった」というささいな変化を、プロの目が敏感に感じ取った。

 丹羽さんは数年ぶりに訪れた19日、一目見て「えっ」と思った。以前の石仏は、頭部が胴体の上に乗っかるように据えられていた。それも、「石仏に向かって右に微妙に傾いていた」。雰囲気の変化は、遠目からも感じるほどだったという。
(後略)

 万治の石仏の写真は、下諏訪観光協会http://shimosuwa.com/siseki/manji/index.htmにある。残念ながら首の伸びる前と後の比較写真はない。

 テレビで首が伸びる前と後の比較写真を見たけれど、たしかに首が伸びてる。石仏の頭部には体にはめ込むための出っ張り(首)があって、昔の写真では首が見えないくらいしっかり埋め込まれているのに、今ははっきり首がわかるくらい頭が浮き上がっている。

 この石仏の頭部はいたずらで落とされたことがあるので数年前にすげ替えられているが、丹羽さんが言うにはすげかえられた時期よりも首がのびはじめた時期の方が早いとかで、すげ替え工事が原因ではないらしい。

 専門家によれば、首と胴体の隙間に雨水がたまり、石の膨張率の関係で頭部が浮き上がり、そこへゴミなどが入り込んでもとに戻らなくなったのではないか、などと言われているが真相はわからない。

 なお、万治の石仏諏訪大社の石の鳥居にしようとノミを入れたところ傷口から血を流したので石工たちがおそれて使うのをやめたという逸話があり、またその石工の夢に別の場所に良い石があるとお告げがあったことから首をすげて阿弥陀如来像とされたという。巨大な岩に線彫りした体に小さな頭を乗せたその姿は阿弥陀如来というよりは環太平洋の島々で作られる巨石の神のようで、爆発する芸術家の故・岡本太郎氏は「こんなの見たことない!」と絶賛。以来下諏訪の名所とされている。