甲申年十二月三日丙申(2005年1月12日)
今日はとりたてて行事がありません。去年の歳時記に書いたのを転載してみます。去年の今日は日曜日で成人の日だったから「弱冠」の話をしてたみたいです。自分で書いてて一年もたつとすっかり忘れてます。
中国の『礼記』という本によれば二十歳くらいの若者のことを「弱」と言って、この年ごろに冠を身につけ、大人になる儀式をしました。なので「弱冠」といえばズバリ二十歳のことなんです。
ところが、いつの頃からか若いことをみんな弱冠と言うようになり、今では「弱冠八歳」なんて妙な例文が国語の辞書に載ってたりします。でも本来は間違った使い方です。
弱冠八歳が正しくないなら「若干八歳」でどうよ、なんて人もいるでしょうが、「若干」は、若干名とか、若干の余裕はあるとか、それほど多くはないけどハッキリ数のわからない状態をあらわす言葉なので、若干八歳はよろしくないらしいです。日本語って面白いけどむずかしい。