『ガラスの仮面』第42巻
買いました。何年ぶりの新刊でしょう。「花とゆめ」にはもうちょっと先まで連載されてたはずですが、大幅に加筆されて単行本ではちっとも話が進んでません。たいていの場合、読者にとって単行本収録時の加筆は嬉しいと思うんですけど、なんだか素直に喜べません。作者は今何歳でいらっしゃるのでしょうか。このペースでやってて死ぬ前に最終回を描けるのか、なんてつまんないことを考えてしまう。そんなことより、みなさん驚いてください。桜小路くんが携帯電話なんか使っているんですよ。しかも今ふうの折れる携帯電話でカメラとか付いてて恋人とメールのやりとりとかしてるんですよ??
このまえの単行本のときは、携帯電話を持ってること自体が珍しかったし、仮に持っててもカメラ付きなんてあり得なかったし、折れる携帯電話もたぶんなかったし、メールだなんて、そんなとんでもございませんわ(他のキャリアに送れないプチメール機能ならあったかもしれない)。そのまま携帯電話というアイテムを使わずに話を進めることだって出来たでしょうに、あえて使ってしまうのは、やっぱり作家にとって「デート中に別の女からのメール」とか「何気なく写した携帯電話の写真が引き起こすトラブル」ってのは美味しいってことなのでしょうか。