ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

私はここにいるとそこで答えよ!

 さて今日も稲川淳二の冬の怪談ですが、次第に「怪談」のトラックバックが増えてます。お父さんの最後のいたずらというお話など愉快なのに泣かせますね。やっと開いた金庫の話…そして、その中に入っていたのは…ぶるぶる。それから「イギリスの幽霊」という話。

 幽霊が人をタクシー代わりに使ってるってのは愉快ですよねえ。大英博物館のミイラってことはエジプト人ですかねえ。古代エジプトではあの世でも快適に暮らせるようにいろいろ手を尽くして準備したらしいですから、ミイラもそのくらい楽天的で行動的なのかも。

 なんでも古代エジプト人はあの世に行っても畑を耕したりして暮らさなきゃいけないんですと。死んでまで働きたくないからお金持ってる人たちはウシェブティ(答える者という意味)という人形をたくさん作ってお墓に入れてもらうんです。「私があーいう仕事やこーいう仕事をしなきゃならない時、お前に仕事をいいつけるから、私が呼んだら"ここにおります"と答えなさい」という呪文を書き込んであって、命令すると代わりに働いてくれます。いわゆるロボットですよ。あの世では自分のかわりにウシェブティを働かせて楽をするんです。でも、お金がなくて人形を用意できない人はあの世でも苦労して働かなきゃいけないらしいのね。

 ミイラの人たちは墓から引っ張り出されてイギリスまで連れてこられちゃったわけだし、愛用のウシェブティたちと引き離されてしまってるかも。召使いがいなくなったら買い物も自分でしなきゃいけませんから、そりゃ通りがかる人をタクシー代わりに使いたくもなりますわなあ。