ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

Breitlingのひみつ

 おともだちがジブリ美術館Breitlingの豚時計を買ったのは今年の7月のことですが(このへん参照のこと)、その時計が2時間で3分も遅れるようになったそうです。おまけに腕からはずすと30分もしないうちに止まってしまう。自動巻だからってそれはヘン。故障か?
「えー、50万もする時計なのに、もう故障したの?」
と言ったら、おともだちは
「50万円の時計だから壊れるのだ。100円時計なら壊れない」
などと、とんでもない理屈をこねて威張っていました。高級時計ってむずかしい。

 そんなこんなで修理に出すというのでついて行きました。Breitlingの日本の総本部(?)は銀座にあります。「ここホントに入っていいの?」みたいなビルの6Fに黒と黄色の工事中マークにふちどられた自動ドアがありまして、もしかしたら悪の秘密組織じゃないかって感じでしたが、中に入ってみるとほんとに秘密組織だったのでぶったまげました。修理などの相談をする部屋には鍵がかかっており、その鍵ってのが会員証を差し込まないと解除されません。中に入ると白衣を着た係員が「お飲み物はいかがですか」って…もしかしてイメクラってこういうところですか?会員証というのは時計を買った時についてくるものです。つまりBreitlingの時計を買ったその日から、この茶番劇の登場人物にさせられてるってことなんですよ。これならたまに故障しないとかえって損した気持ちになるかもしれない。なるほど、宮崎駿がこれを選んだ理由がわかったような気がする。

 おともだちの時計はフリが弱いとかなんとかで、そのまま入院させられました。Breitlingは高級さにも定評があるけど修理の雑さにも定評があるそうで「最悪なおらなくてもあきらめますから裏蓋に傷だけはつけないで」とおともだちが念をおしてました。