ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

夜光(朝鮮の妖怪)

 夜光(ヤクワン)は元日の夜にあらわれる鬼である。人家に忍び込み子供の草鞋を履いてみて、足にあうものを見つけると持ち去ってしまう。草鞋を持ち去られた子供は一年中不幸にみまわれる。そこで子供達は元日の夜(あるいは大晦日の夜か?)に草鞋をかくし、篩(ふるい)をたてかけて明かりをけして寝る。夜光は篩を見ると孔を数え始める。そのうち夜が明けて一番鶏の声を聞いて逃げてゆくと言われている。夜光は薬王(ヤックワン)の音が転じたものかもしれない。>東洋文庫『朝鮮歳時記』より
 日本でもある種の鬼が笊(ざる)や篩を嫌う。日本では孔の数を数えるのではなく、鬼が目(孔)の多いものを恐れるからだと説明する。