ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

好きと嫌いの言い間違い

# この文章は折々のウワゴト・ちゃんとちゃべれにコメントしようと思って書いたものですが、あまりに長いのでトラックバックすることにしました。

そういえば、フロイトだかユングだかが著書の中で
「言い間違いというのはその人の深層心理の顕れである。好きな人の事を『嫌い』と言い間違えた、それはその人が意識しているしていないに関わらず、本心では『嫌い』と思っているということなのだ」
みたいなことを書いてたのだけど(10代の頃に読んだっきりなのでかなーりうろ覚え&間違った解釈をしてるかもしれません)、
それって納得できる部分もないわけじゃないけど、おおかた純粋に言い間違えな気がするんだよなあ。(上記ブログより引用)

 これについてしばらく考えていました。
 そもそも、自分の好みを言い間違えるシチュエーションっつーのを思いつかないんです。わたしコレがすきーって言ってる時はふつーに好きですよね。言い間違いなんかありえない。嫌いだって言うのもそう。自発的に言うときはたぶん言い間違えないと思うんです。

 どんな場合に言い間違えるかというと、たとえば不意に他人からたずねられた時なんかでしょうか。フロイト(仮)ってヤツの言うことだから、精神鑑定に使われるような不意の質問のことを言ってそうな気がしますよね。ぼーっとしてるときに突然言われたら、とっさに思ってもないようなことを口走ってしまうかもしれない。

 こういう場合なら、たねさんが言うように、深層心理とは無関係な言い間違いをするかもしれません。特に、自分でも自覚してないような好みについて、好きか嫌いかの二者択一を迫られたら、適当に答えちゃうってことはありそうです。

 その反面、本人が自覚していないようなことだからこそ、とっさの答えが深層心理を表すってこともあるのかなあとも思うんです。本当に好きでも嫌いでもないもの、まったく興味のないものを、好きか嫌いかで答えるのって難しくありません? 言い間違える前に言いよどんでしまいそうな気がします。

 好きと嫌いは真逆の位置にあるものじゃなくて、どっちも同じ方向をみてるのに「好き」に転んだり「嫌い」に転ぶんです。どちらも強烈な興味の表れで、興味のないものは好きでも嫌いでありません。とっさに聞かれて好きだと答えられるものには、好きか嫌いかのどちらかに転べるくらいの興味はあるんだと思うんです。

 ただー、最初にも書いたとおり、好きか嫌いか言い間違えるシチュエーションっつーのがかなり特殊な感じがして、その特殊さゆえにこの話にはどうも共感しにくいのですよね。自分の中で「あるある、そういうこと!」ってならないの。って、フロイト(仮)の真意がどこにあるかわからないままこんな話してると、心理学に超くわしい人とか現れて「それについては、こうですこうです、こうなんですよ!」とかって説明してくれたりしないかな(ちょっと期待)。でも、心理学なんか勉強したことない&したくないので専門用語で語られても一寸どころか 0.1 ミクロンも理解できないと思うけど。