ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

野槌・のづち・ノヅチ(参考『和漢三才図会』)

 ツチノコのことを調べていると『和漢三才図会』に記述があるとする情報に行き当たるが、どうもこの説には疑問を感じる。たしか野槌と称する蛇についての記述はある。しかし、その蛇の姿は長さ三尺(つまり90cm!)あるというのである。この時点でツチノコとなんの関係もなさそうに思える。しかし太さは五寸(15cm)とあるから、日本の蛇にしては太い。「頭と尾は太さが均等で尾は尖っていない。このため柄のない槌に見える。口は大きく人の足にかみつく。すごい早さで坂を走り降りるが登りは遅い。この蛇にあったら高いところへ上れば追ってこない」とある。変わった蛇ではあるが、一般に言われているようなビール瓶のような形とはだいぶ違うように思うが。もしツチノコの定義を頭からしっぽまでくびれがなく太さが均等ならば長くてもよいとするなら当てはまるが。