ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

29日の日記

 曇りときどき雨。東京の最高気温は28度。雨が降ると窓を開けられないので部屋の中が蒸し蒸しして困ります。

きらめきのサフィール

 先日思い出して図書館で予約してた本です。改めて読み返したのですが、昔読んだ時ほど感心しませんでした。Amazonの書評を読むと、大人になってから読み返して本当の意味がわかって泣いたという人がけっこういるようなんですけど、わたしはオバサンになったせいで完全にひねくれてしまったのかもしれないです。

 主人公の少年ココロは、親から愛されず、ともだちからはいじめられ、言葉を失ったってしまいます。それが突然異世界に行き、闇の魔王を倒して戻ってくる。異世界での旅が少年を成長させ、戻ってきた時には言葉をとりもどしていたと、そういう話です。つまらなくはなかったですけど。

 少年の親っていうのがお金持ちのインテリ層で、子供が嫌いなのに子作りして、妊娠に気づいた時には中絶できなくなっていた。仕方ないので産んでみたけど育てる気全くなくて、はなからココロを完全に邪魔者扱いしてる。そこには愛のかけらも感じられないわけですよ。この状況で自分の殻に閉じこもったとしても、そんなのぜんぜんココロの心が弱いせいでもなんでもないような気がする(ココロが弱いとか強くなるとかダジャレだったのか…)。そういうことなら好きなだけ閉じこもってていいよ、馬鹿は相手にする必要ない。世の中広いし中学へでも行けば世界変わるって。それまでは思う存分異世界探索でもしてていいよ、就職できるようになったらとっとと独立しちゃいなよ!という感じ。

 通常こういう話だと、そんな扱いをしてる親にも一抹の愛があったりして、何かのきっかけでわかりあって親子の関係を取り戻すんじゃないのかって思うんですが、そうもならずに終わります。作者自身が後書きで、本当の物語はこれから始まるんだと書いてますから、この後ココロがどんな人生を歩むのか考えるのが読者の仕事なのかな。いっそココロのその後を想像して読書感想文にしたら校内の代表くらいにはなるんじゃないのかと思いました。チャレンジする猛者はおらぬか。

 異世界サフィールでの出来事よりも、冒頭のいじめシーン、虐待シーンなんかが泣けてくる。発表されたのが88年なので古いんですが、描かれている現実のきびしさは、むしろ現代に通じるような気がします。小学校高学年から中学・高校生むけ。子供にまったくこびてない挿し絵がいい感じ。

きらめきのサフィール

きらめきのサフィール
価格:1,254円(税込、送料別)

 おっと、古過ぎて版元品切れですね。葛飾区の図書館でも保存庫ってところに入れられちゃってて予約かけないと読めないんですよ。同じ作者の他の本は普通に児童書コーナーに並んでるのにね。

生茶スパークリング

 とうとう出ました。これ去年くらいから「来春発売」とか言ってたんですが、春になっても出る気配がなくて、もうやめちゃうのかなあと思ってました。発売が遅れたのは地震の影響でしょうか。

 日本茶の炭酸飲料ですが、実はそんなにお茶っぽくないです。甘さ控えめで微炭酸、柚子の香りがして非常にいい感じです。合成甘味料が入ってないのは好印象ですね。ただ、残念なことに後味が渋いんです。こういうところだけお茶っぽい。酸化するせいか封を切ってしばらくしてからのほうが渋い気がします。それさえどうにかなれば、かなり美味しいんですが。