ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

火星では蚕の蛹を食べる?(西日本新聞)

 将来、火星の長期有人探査を国際協力で行う際には、温室ドームで稲などを栽培するほか、桑の木を植えてカイコを飼い、サナギを動物たんぱく源として食べるのが有望―。宇宙航空研究開発機構の山下雅道教授(58)がユニークな「宇宙農場構想」をまとめ、千葉市で開かれた日本地球惑星科学連合の大会で発表した。

(中略)

 構想では、透明な樹脂製のかまぼこ形ドームを造り、地表の砂に排せつ物や生ごみから作る堆肥(たいひ)などを混ぜて土壌を生み出す。稲や大豆、サツマイモ、桑などを植えて酸素を生産するとともに、桑の葉をカイコの餌にする。カイコのサナギは直接食べるほか、魚や鶏の餌にする案もある。

 山下教授は「カイコのサナギは、加熱するとエビやカニに似た味。戦後の食糧難当時には全国で食べられ、今でも長野県では大和煮の缶詰が販売されている。宇宙食として良いのではないか」と話している。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/science/20060520/20060520_004.shtml

 蚕(かいこ)の蛹を宇宙食にする計画だそうです。蚕には独特のにおいがあるのでダメな人にとってはまったくダメな食べ物だと思います。でも、韓国食材の蛹の缶詰よりも、国産蚕の佃煮のほうがクセがなくて美味しいことがあるので、調理法次第で克服できる問題かもしれません。

 日本で絹をとるのに買われている蚕はカイコガ科のカイコガの幼虫ですが、中国などで飼われているヤママユガ科のサクサン(柞蚕)は、カイコガの数倍大きくて蛹に匂いがありません。ただし、大きい分だけ皮が固くてそのまま食べるのは難しいです。うまく加工できれば蛋白源として有望かもしれないけど……??