ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

燃える池(特命リサーチ200X 2006年特番)

 2005年7月5日夜、中国雲南省昆明市のある村で、仕事帰りの村人が池の水面で炎が燃えているのを目撃。石を拾って投げたところ、炎が広がって池全体を覆ったという。この池はくぼみに雨水がたまってできたものだが、話を聞いた村人たちが石を投げ込んでみると、やはり水面から炎が上がった(映像に残されている)。

 山神の霊、鬼の霊火などと呼ばれて恐れられたが、その後の調査でこの池には多量の燐酸(りんさん)が検出され、そのことから黄燐(おうりん、黄リン)が含まれていることが判明した。黄燐は水より重いため普段は水に沈んでいるが、石などを投げ込んで水を混ぜると浮き上がってきて空気にふれ、発火する。

 しかし、黄燐は燐鉱石から人為的に取り出さなければ存在しえないもので、自然界には燐酸カルシウムなどの化合物でしか存在しない。化合物は空気にふれたくらいで簡単に燃えることはない。考えられることとしては、この池の周囲に黄燐焼夷弾の残骸が埋まっているのではないかということだが、まだ調査中であるとのこと。