ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

丸の内で忘年会

 忘年会の会場は銀座じゃなくて丸の内でした。わたくし銀座がどこからどこまでで丸の内がどこからどこまでなのかよく知りません。ひょっとしたら銀座も丸の内に含まれるのかも(あるいはその逆で丸の内が広義の銀座にふくまれたりするのかも)。なんにせよ会場にたどり着ければ問題はないのです。でも、たどり着いた場所がミレナリオのイルミネーションのあるところだったのには少し驚きました。ミレナリオというのは神戸のルミナリオのまねをして東京で始めた催しです(ミレナリオ公式サイトはこちら)。
 丸の内というのは、あれでなかなかおしゃれな街なので、そこに美しいイルミネーションが加わったら、さぞやロマンチックな風景になるのだろうなぁとは思うんですけど、ぶっちゃけただの電飾ですから、わざわざ見に来たことはありませんでした。
 会場付近に到着したのは午後 5 時半ごろ。すっかり日が落ちてイルミネーションがひときわ明るく街を彩っていました。イルミネーションのある通りは歩行者天国になってます。人は多かったけど散歩気分を味わうくらいの余裕はありました。聞いた話だと、昨日は点灯式だったとかで、隅田川の花火なみに人が来てたそうです。ってことは、後ろから追い立てられながら行列して見た人がいるってこと? そこまでして見るもんじゃないっていうか、せっかくすてきに飾ってあるのに、そんな見方をしたら台無しじゃないかと思うんですけどね?
ミレナリオ ミレナリオ
ミレナリオ ミレナリオ
ミレナリオ あかりがつくのは 17:30〜21:00 まで。21時が近づくと急に明かりが消えてしまいます。左の写真は消えたあとのもの。枠組みがあるだけで屋根はありません。でも、一斉にあかりがつくと光の屋根に覆われたような気持ちになります。
 ミレナリオは1999年から始まって毎年続いていますが、東京駅が改修工事に入るため 2006年の開催は休止されることにほぼ決まったようです。来年の開催は、まだはっきりしないようです。東京駅の工事は2011年までと長いので、工事のあとに再開できるかどうかも見通しがたっていないようです。ひょっとすると、今年か来年が最後になってしまうかもしれませんよ。


 さて、忘年会の会場はブラッスリーオザミ Brasserie Aux Amis というお店でしたブラッスリーというのはフランスのビール醸造所のことらしいんですけど、ワインもそろってるし料理は本格的なフランス料理。日本のビアホールとはだいぶ違うみたい。お店は南フランスの街にありそうな、素朴でおしゃれな雰囲気。店内では一時間に一度、ピアノの生演奏も楽しめます。かなーりいい感じのお店でした。ただし予算を考えなければ(笑)

 今日食べたのは、前菜はトリュフと有機野菜のサラダ。主菜は鳩の肉のロースト。デザートにケーキ。ほかに生牡蠣を二種類頼んで、ワインを何種類かあけましたが、ワインの名前は全部忘れました(どれもおいしかったです。しかも高級品と見た)。9人で割り勘しても一万円を超えるものすごい忘年会…パトラッシュ僕はもうだめだよ。今日食べた分で本棚が買えちゃう。予算を先に聞いてたら絶対に行かなかったと思う。

 でもコース料理だけなら5000〜6000円程度なので、一年に一度くらい贅沢してもいいって思える時、成人祝い、結婚記念日など特別な日を演出したい時にはおすすめです。ちょうど隣のテーブルの人たちが誕生日だったらしく、ケーキが運ばれてくるとピアニストのお姉さんがハッピーバースデーを弾き始めて、おめでとーって拍手してましたよ。

 お店の住所は千代田区丸の内3-3-1です。東京フォーラムのすぐ近く。新東京ビルの1Fです。検索したら公式サイトもあったけど、IE6 で見ても文章の上に巨大な画像が重なって隠れてしまうような妙な作りでまるで役立たず。お店はすてきなのにサイトがこんなんじゃ最悪。お店そのもののイメージが音をたてて崩れたような気がしたわ。見なきゃよかった(笑)

生牡蠣 生牡蠣です。血迷って写真をとる前に食べてしまいました。一個 400 円だったと思います(うへぇ)。手前の大きいほうが岩手産で、奥の小さいのが厚岸(北海道)の牡蠣だそうです。厚岸のほうが肉厚で食べ応えがあって、岩手は磯の香りが鮮烈でした。よく見ると殻の形も少し違ってるの。岩手のやつは縁にドレープがかかってるものが多かったです。これが産地固有のものなのか、生け簀ごとにちがうものか、全国の牡蠣を食べ比べたことがないのでわかりません。なんにせよ、どちらも強烈においしいってことだけは確か。

トリュフと水菜のサラダ 松木さんちの有機野菜とトリュフのサラダとかいうタイトルがついてたと思います。トリュフ初体験です。薄切りとはいえちゃんと形になったものが出てきてラッキー。キノコとは思えないような乾いた食感で、まるでチーズを削ったような感じです。キノコだってことを知らずに食べたらなんだかわからないかもしれない。でも、切り口をよく見ると、腹菌類の胞子嚢の断面がこんなふうだったかもしれないなあって感じ(なんだよそのマニアックな表現は)。香りは何かに似てるんだけど、なんだろう。香りだけでなく不思議とうまみもあるんです。なるほど、これはおいしい。また食べたいけどトリュフっていくらくらいするもの?

 トリュフはおいしかったんだけど、野菜が水菜だったので、フォークに乗らなくて困りました。箸だったらなんてことないのに。フランス人は細長くて張りのあるものをフォークとナイフでどうやって食べるのかしら。

鳩肉のロースト 鳩肉です。ソースに血を混ぜてあるのでしょうか、ちょっぴりレバーのような香りがしました。鳩肉も初体験です。鳥類なので鶏肉に似た味がしますが、とても柔らかいのが印象的でした(でもそれは調理法にも依存するかもしれない)。もちろんこの料理もおいしかったのですが、塩をふって炭火であぶってみたい衝動にかられました。岩塩包み焼きとかもよさそう。

ケーキ たしかムース・ド・ショコラとかなんとか、名前がついてたはずですが忘れました。チョコレートケーキです。上に乗ってるのはブルーベリーとフサスグリ。この赤いのはなんいう木の実だって話になって「アセロラ?」「カシスでしょ」と意見が一致しませんでした。そこで給仕のお兄さんを呼び止めて聞いてみたら、お兄さんも「ええと、なんだっけ」と言いよどんで厨房で聞いてました(笑) お兄さんが言うにはフサスグリというものだそうです。レッドカーラントってやつですかね。カシスと呼ばれてるのはクロフサスグリという近縁種です(実が熟すと黒くなる)。アセロラも赤くて小さな実をつけますが、あとで検索してみたら姫リンゴみたいな形をしてて、ルビーみたいに透き通ってるスグリの実とはまったく違うものでした。