地震にまつわるアイヌの伝説
ハードディスクの中にあったやつをコピペ。
地震の起源(アイヌ)
ある沼に大きなアメマスが住んでいた。沼の上手で頭がでたと思うと下手で尻尾が波打っているほどだっった。あんまり大きいので沼で安心して漁もできないから、英雄のオタシツウンクルが月ほどもあるアメマスのでっかい目玉に銛を打って殺そうとした。しかしアメマスは死なずに暴れ回ったのでオタシツウンクルも疲れて、銛に結びつけてあった縄を山に結びつけてひと休みしようとした。アメマスは最後の力をふりしぼって暴れたので山は崩れて水に引きずり込まれ、アメマスは下敷きになってしまった。
けれどアメマスはまだ死んでいないのか、ときどき身をよじるので地震がおこるということだ。
地震の起源(アイヌ)
コタンカラカムイは陸地を作るときにうっかり眠っているアメマスの上にこさえてしまった。それで怒ったアメマスが体をゆするので地震がおこるようになった。
これでは人がすめないのでコタンカラカムイはふたりの神を降らせてアメマスを両脇から抑えた。しかし神が食事をするときには片手をはなすのでアメマスが暴れて地震がおこる。そのためこの世から地震がなくなることはない。
また、アメマスが水を飲むと干潮になり、吐き出すと満潮になり、げっぷをすると津波がおきるのである。アメマスのことをモシリエッケウチェプ(島の腰骨魚)とよぶ。
地震の起源(アイヌ)
カジカは海にも川にもいて土の底にもいて天の川にもいる。悪食でなんでも食べる。魚は丸飲みだし、石まで飲み込む。天の川のカジカはカラスを食べている。
土の底に住むカジカはモシリコロエッケイチェプ(島を支配する腰骨魚)と呼ばれていて、これが暴れると大地震になる。地震がおきたら火箸をいろりにたてて、暴れると腰に刺さるぞといって脅すとおさまる。