ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

17日の日記、ダイヤモンド富士はここ数日が勝負

 17日の東京は晴れ。昨夜から気温が下がって朝方は寒くて震えるようでした。昼間はちょっと気温が上がりました。最高気温は20度、最低気温は10度。今夜から明日未明にかけてしし座流星群の極大だそうです。

今日の富士山と夕日


 明るくなってるところが富士山なのですが見事に雲に隠れています、ギギギ。夕日はちょうど富士山の後ろに沈んでいますが、やや北側にずれているので、明日か明後日あたりがダイヤモンド富士撮影の勝負どころかなと思います。@葛飾水元 カシミールgoogle earth のシミュレートは馬鹿にならないですね。わりと予言通りじゃないですか。明日は晴れるかなあ。

ブログ更新:ちびガエルの近況とこれまでの餌まとめ(写真あり)

http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=1230
 だいぶヒキガエルらしくなったんですよ。

本:天の虫天の糸

天の虫 天の糸―蚕からの着物づくり

天の虫 天の糸―蚕からの着物づくり

 オスの蚕からとれる繭は良い糸になると言います。ほんとにそんな違いがあるかわかりませんが、オスの蚕だけを選んで布を作る人も世の中にはいるそうです。そこで作られたのがプラチナボーイという新品種です。この蚕は、生まれながらにしてオスしかいないんだそうです。しかも、三眠蚕といって普通ならば四回脱皮して繭を作るのに、この蚕は三回の脱皮で成熟して繭を作りはじめるそうです。そのため、普通の蚕よりも繭が小さくて、とても細い糸を吐くということです。# プラチナボーイで四眠のもいるそうです。

 プラチナボーイをめぐって、育てる人、糸をつむぐ人、染める人、織る人の人となりを美しくも迫力ある写真とともに紹介しながら、日本人と蚕のかかわりを考える本です。とにかく写真がきれい。手仕事ってすばらしいなと思います。


◎プラチナボーイ開発をプロデュースした銀座の呉服屋さん
http://www.motoji.co.jp/original/PlatinumBoy.htm

繭のいろいろ


▲左奥の大きくて緑色の繭はヤママユガ、その右の小さくて長細くて薄い黄色のはクワゴ、中央の白くて大きめのは品種名はわかんないけどわりと標準的なカイコ、一番右が今育てている新小石丸。新小石丸は繭が小さいです。真ん中がちょっとくびれて指先みたい。かわいい。

自作の織り機で手慣らし


 勘を取り戻しておこうと、まずは毛糸で花瓶敷きをつくりましたよ。糸をかけるところからここまで二時間くらいでした。本番はこれを自分で紡いだ絹糸でやります。絹だとちょっとしたササクレにひっかかって扱いにくいので、もうちょっと時間がかかるかもしれませんが、まあなんとかやれるでしょう。

日本で最初にサイボーグという言葉を漫画にとりいれたのは誰?(水木しげるはあやしくなってきた)

サイボーグという言葉を発明したのは誰? サイボーグという言… - 人力検索はてな
 この質問に関連して、水木しげるの「サイボーグ」という漫画を読んでみました。これまでにいくつかの単行本に収録されているようですが、現在入手可能なのは『水木しげる「怪奇」貸本名作選〜不死鳥を飼う男・猫又』です。


 この画像は、上記の本の目次ですが「サイボーグ」は昭和三十六年(1961年)発表とされています。しかし、ウィキペディアには 1960年の作品として掲載されています。また「猫又」は1962年(昭和三十七年)とありますが、同書によれば昭和三十六年作品になっており、ウィキペディアにしても、『貸本名作選』にしても、ソースがはっきりしないので結論として「よくわからない」が正しいようです。
 「宇宙人間サイボーグ」が朝日新聞に掲載されたのが1960年10月17日ですから、それからすぐに描きはじめたとして、64ページもあるものを一ヶ月で描くようなタイプではないと思いますから、もうちょっと時間がかかるでしょう。それを印刷にまわして本になったとして、年内に間に合うでしょうか。ビミョーなところですね。
 内容は、まさに朝日新聞の記事をベースにしたストーリーでした。厳しい宇宙環境に適応するには人体を改造しなければならないというので、ある博士が学生たちからサイボーグ志願者を募ります。主人公は火星へ行く最初の人間として夢と希望を持って志願するのですが、次第に人間ばなれしていく自分に不安を覚え、それでも後戻りできず孤独になっていきます。背中の缶に糞がたまっていくという設定もクライン博士とクラインズ技師の論文そのままです(水木しげるが描くとサイボーグというより妖怪の生態にしか見えないところがものすごい)。


 というわけで、今のところ、発表年月日がはっきりしている例では手塚治虫の1961年3月〜10月「鉄腕アトム・ホットドッグ兵団」が最初のようです。

関連記事:http://d.hatena.ne.jp/chinjuh/20111114#p2


# ちなみに『水木しげる「怪奇」貸本名作選〜不死鳥を飼う男・猫又』はすんごく面白かったです。読みたいのは「サイボーグ」だけなんだよなあって言いながら注文かけたんですが、読んでみたら全部すごい。「サイボーグ」の恐さは半端ないです。「水晶球の世界」は68年版アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』第13話の原作です(鬼太郎は出てきません)。他のいくつかの作品にはねずみ男が出てきます。鬼太郎とはまた違う、怪奇で不思議な作品ばかりでした。かなりオススメ。

2011年11月17日のツイート